『1週間で8割捨てる技術』を読みました。

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こんにちは、蘇芳です。
ここのところ家に籠りがちで、年末という肌感覚が乏しいです。
世間様はそんな私の都合はお構いなしで、実感が乏しいままクリスマス・イブを迎えました。
まったく何の用意もしてません。
子供もなく、中高年が3人で住んでるだけの家がクリスマスだからとふわふわ浮かれてたら逆に不気味な気もするので、きっと我が家はこれでちょうど良いのです。

人生に片を付けたいお年頃

先日、母の七回忌が終わった時に、住職さんから
「七回忌は年忌で言うと、ちょうど折り返し地点。亡くなられた方にとってはあの世での修業がひと段落ついて、ちょっと一休みというような感じです。ここまで来ればもう大丈夫、とホッとされている頃でしょう」
とお話がありました。

そうかそうか~、亡くなった本人もあの世なんて分からないことだらけだもんね。
亡くなって早々に閻魔様にテストされてクラス決めがあって、仏様の講義を聞いて勉強して、ランクによってはちょっとキツい肉体労働もあったりして(肉体無いけど)…やることも毎日きっとたくさんあって、慣れない霊界生活も大変よね。
それが、やっと七回忌あたりで勝手が分かって、それなりに楽しくなってきたりするのかな。

そんなことを思いながらの数日後。
母が療養で使っていた山小屋の売却を父が決めました。
七回忌も済んで、やっと整理する気持ちになったようです。
管理事務所に相談すると、不要な物はこちらで処分しますから、必要なものだけ持って行ってください、とのこと。
「家で使いたい物だけ回収したいから手伝ってくれ」と父に言われ、旦那さんの休みの日にみんなで片付けに行ってきました。

山のような荷物…どうする??

さて。
ここまでは何となく心温まる雰囲気が無くはない感じでした。
しかし、いざ荷物を回収し、それを家に運び入れるところで「心温まる~♪」なんて言葉は消し飛びました。

そりゃそうだ。

どーすんだよ、この量。

これまで、こんまりさんの推奨する「ときめき」を大切にした片付け法が、私の中では最上位でした。


以前書いた「片付けのお話」という記事の中でも、おすすめ本としてご紹介させていただいてます。
最高に素敵なやり方だと思っていて、それは変わっていません。

しかしだ。

どうにか家に入れることはできたけれど、整理もつかないまま応接間(だった場所)に溢れかえっている、思い出だけで成り立っているような怪物共に「ときめき♡」という何ともふわっとした武器ひとつで立ち向かって勝てる気がしない…
だって、これひとつひとつ「ときめく?ときめかない?」なんてやってたら、全て仕分けるのにいったい何年かかる?いやいや、私が老いるわ!!

まず、冷静に見て明らかな不用品、というような物はガンガン捨てました。
荷物を運び入れる直前~直後は、家の庭に10年以上触ってもいない御大層な大きさの図鑑やら辞典、またそれらを並べてあった本棚まで次々と放り出し、近所の人が見たら夜逃げでもするのかと思われたかも。
借りた軽トラを返して戻ってきた父にも「これ全部捨てるのか?!」と驚かれました。
しかし父的にそれほど思い入れは無かったようで、率先して処分場に運んでくれました。
しかし問題は…

「思い出の品」そして
「まあまあの金額で買ったモノ」
さらには「母の手作り作品」

これ難敵~(げっそり)
しかも、もともと自宅自体が物の多い家なわけですから。
それが×2なわけで…

しかも目の前には、私に取捨選択を迫られるたびに「そうだなあ…」ともごもご言いながら、なんとも切ない顔をする父。
確かに、母の思い出は大事だと思う。
看病も(珍しく)寄り添って頑張ってたから気持ちはわかる。しかし…

部屋を埋め尽くすモノたちの中に立って、思わず叫びました。



「家は保管庫じゃねええええぇ!!」


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新たなヒーローの登場

そう!!まさに今!
我が家は重大なターニングポイントに差し掛かっているのだ!!
これは最大にして最高のチャンスである!!
…ということは、経験則としてものすごく強烈に感じるのですが…

なにせ武器が…
新しい武器を…頼む、誰か…

そんなタイミングで手に取ったのが、この本でした。

『1週間で8割捨てる技術』 
著者/筆子(ふでこ)

そこに書いてあったのは、まさに我が家にドンピシャの内容。

「捨てられない人が言いがちな『言い訳ベスト4』」なんて、いちいち刺さる。
刺さりすぎて失血死するかと思ったくらい。

言い訳その1「いつか使うかもしれない」
言い訳その2「人からもらったモノだから」
言い訳その3「思い出の品だから」
言い訳その4「これ買ったとき高かったから」

あああ…当てはまりすぎて気持ち悪い…
ついさっきも父とこのやり取りをしたばかりです笑

筆子さん曰く「本当に必要なモノは2割だけ」とのこと。
この家の8割は不用品だ!!と思っていた私の感覚は間違いじゃなかった!と少しウルッとしてしまいました。筆子さんは私の味方であった…(泣)

「ときめく?」触っちゃダメ!

この本の中で一番の「目ウロコ」ポイントが、私の敬愛する「こんまり方式」の弱点でした。
こんまりさんは「ひとつひとつ手に取って、自分がときめいたモノだけを残す」というこんまりメソッドを提唱されていますが、筆子さんの指摘によると「捨てられない人は、モノに触ることであらためて執着を感じてしまって捨てられなくなる」

うわっ!確かに!!

ですので、筆子さん曰く「捨てようと思ったら、さっとつかんでゴミ箱へ」とのこと。

・「捨てよう」と思ったら、再検討は一切しない。
  感情を入れず、きわめて事務的に捨てる。
・いちいちモノを手に取って、しげしげと見ない。

こんまりさんの方法で挫折した人は試してみて、とありました。
あらヤダ、私あてのラブレターかしら笑

思えば、我が家は母と祖母が「言い訳ベスト4」をよく口にしていました。

「いつか使うかも」ととってあった大量の紙袋やお菓子の箱。
「人からもらったモノだから」と飾ってあった謎の人形、木彫りの熊。
「思い出の品だから」と置いてあったじいちゃんの描いた油絵の額。
「これ買ったとき高かったから」と床の間に鎮座しているだけのサイドボード。

父や母の世代は戦後、物がない時代。たくさんの物を持っていることが豊かだという価値観の中で生きていたわけですから、仕方のないことではあります。
しかし、令和も3年目になろうという昨今。
意識せず物が増えていく時代です。
「もったいない」と先送りにしていたら、いつまでたってもケリがつかんのだー!

「思い出」より「今を生きる」

筆子さん曰く、モノが増える本当の理由は「本当に幸せじゃないから」
自分の不満や不安を、モノを買うことで埋めようとしているんだそう。
う~ん、確かに一理ある。
モノを捨てられないのも結局、それを捨てたら幸せじゃなくなってしまうかも、という思い込みに要因があると。
なるほどな~。

しかし、やはり父の目の前で母の作品を処分するのは、どうしても抵抗があります。
そこで、母が生前に作品を置いてもらっていた雑貨屋さんに父が連絡して相談したところ「どんなものでも構わないから、全部持ってきてください!」と快諾してくださいました。
ありがたい申し出に甘えることにして、目につく限りの手作りのバッグと押し花の額を持って、父は出かけて行きました。

ただ捨ててしまうより、気に入ってくれる誰かの手に渡った方が、母もきっと喜ぶはず。
父も私もその方が100倍嬉しい♪

あとは、心当たりのリサイクルショップなどで家具や和服を扱ってくれるか相談してみよう、と父と話しています。
あ。万が一「欲しい!」という方がいらっしゃいましたら、Twitterにでもご連絡ください。
(半分冗談・半分本気 笑)
背が小さくて腕も短い母だったから、和服は何かの材料にしかならないかもね~(‘◇’)ゞ
それでもいいよと、桐ダンスごとまるっと引き取ってくれる方、募集中。
「買ったときは高かった」書机なんかもあるよ~。

そんなこんなで、現在我が家に溢れるモノたちとと絶賛格闘中です。
簿記の勉強なんて、頭からすっかり抜けてます。
まったくやる気が起きません。
まずは目の前のガチャガチャをなんとかしなきゃ手につかん。

最終章にあった筆子さんの言葉が身に沁みます。

ホントこれ…(震え声)

皆さまもぜひご一読をおすすめします。
老後目前のワタクシ、これを心に刻んでこの年末がんばります。

それでは今回はこの辺で。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたー!

皆さま、どうぞ良いお年を♪
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